〒227-0064 神奈川県横浜市青葉区田奈町15-7 第2東ビル2F
田奈駅改札を出て正面の建物です。
痛みで苦しんでいる患者さんを何人も見てきました。
四十歳を超える私もまた、人並みに体のあちこちに痛みを感じることがあります。
痛みに我慢することは非常に辛い事だとよくよくわかっております。
解っていても『痛みさえ取れてしまえばいいや』って思うこともよくありました。
しかし、痛みだけを取り除く事は非常に危険なことなんです!
なぜ、痛みだけを取り除くことが危険なのか、痛みの原因を紐解き解説いたします。
特記すべきは、中国4000年の歴史に基づく中医学と、解剖学・生理学共に研究し尽くされた現代の治療技術を融合させた施術を行います。
なぜ人の身体に痛みが発生するのか、
それは体からの危険信号
道路にたとえるなら、
「この先に故障車が止まっているから、通行に注意して!」
そんな信号機です。
殆どの治療院では痛みをとる治療をします。
それは、先ほどの喩えでいくと通行注意の危険信号機だけを取ってしまう様なものです。
もしも信号が無くなってしまったらどうなるでしょう。
場合によっては、故障車に気付かず大きな交通事故が発生するかもしれません。
人の体に戻って考えると痛み止めの薬を飲んで痛みが軽減しました。
痛みの苦痛から解放されたので日常楽しく生活できるでしょう。
しかし、痛みの原因が治っていない限りその痛みは再発します。
以前よりも増して出現するでしょう。
なぜならば、痛みの原因を放って負担をかけ続けているからです。
なにか矛盾するような話なのですが、施術の根管は、道路にたとえるなら、故障車の早期の撤去です。
しかし、鍼灸をすることによって、痛みの信号も同時に取り除くことが可能なのです。
とある坐骨神経痛の患者さんのお話をします。
その患者さんのAさんは、腰から脚にかけての痛みが非常に強く出ておりました。
立ち上がることも精一杯、杖を使って歩くのですが、2,3歩足を前に出すと痛みで足が止まり前に進めない状態でした。
原因は腰にあります。
腰につられてお尻の筋肉が緊張しすぎて、坐骨神経を圧迫している様でした。
投薬・ブロック注射・リハビリ、メスを入れない治療としては最先端かつ最大の治療をされていました。
痛みに変化がないとの事で、鍼灸院へ来院
Aさんの訴えは、「兎に角痛みを何とかして欲しい。」
「生きた心地がしない」との事でした。
私は「まず痛みをとりましょう」そうお伝えしました。
まずは痛みを取り除き、それから本来の問題を解決しようと考えました。
治療は2回3回と続けていくうちに痛みはドンドン軽くなっていきました。
最終的に10回ほど来院した時点で痛みは無くなりました。
当院の場合ここからが大事になります。
故障した部分の原因を見つけ、
なぜ、故障してしまったのか、故障箇所へ負担をかけてしまっている問題は無いか。
そのような問題を一つ一つ掘り下げながら解決します。
そうすることによって、再び痛みや問題が起こりにくい状態を作り上げていきます。
ここまでお読みいただいた方の中で、気が付いた方がいらっしゃるかもしれません。
人の身体に起こる痛みには必ず原因があります。
道路に停まっている故障車に喩えるなら、
道路に落ちていた釘を踏んでパンクしたのかもしれません。
道路そのものが老朽化して車にダメージを与えていたのかもしれません。
スピードを出し過ぎて交通事故を起こして停車しているかもしれません。
はたまた、炎天下でオーバーヒートしたのかもしれません。
ならば、落ちている釘を除去する
老朽化した道路を舗装しなおす
安全運転を促す
車の冷却装置を強化する
などの対策を取る必要があります。
人の身体に起こる腰痛に喩えるなら
腰にけがをしているかもしれません。
腰の骨が少し減ってきているのかもしれません。
急激に腰に負担をかけすぎたのかもしれません。
身体そのものが冷えすぎて腰への血流量が減ってしまっているのかもしれません。
ならば、まず腰の怪我を治す。
骨を増やすために運動・食事に気を付ける
急激な運動を避けるよう指導する
体の中の冷えを取り除く
簡単に上げただけでも、腰痛にもいろんな原因があります。
全てに同じように治療してもきれいに痛みがとれるわけではなく、原因に合わせた治し方がキチンとあります。
ここに挙げた様に簡単なものではありませんが、
東洋医学とはこのように、
原因を見つける ⇒ 問題を解決する ⇒ 痛まなくなる
といった流れの中で治療を進めていく、根本から治療し、さらに問題を解決することにより、起こりうる病気を未然に防ぐ医療なのです。